
組合概要 association
ごあいさつ

阪神総合卸商業団地協同組合は1973年(昭和48年)の創立以来、お陰様で満50周年を迎えることができました。
振り返りますと、阪神流通センターは兵庫県が都市への流通業務施設の過度の集中によって引き起こされる都市内流通機能の低下や交通渋滞等を解決するための内陸型流通団地として建設を計画され、1966年施行の「流通業務市街地の整備に関する法律」に基づく造成事業として開発が進められました。
草創期の1973年に端を発した第一次オイルショックでは狂乱物価ともいわれる急激なインフレが発生、土地価格も急上昇するなど大混乱になり、日本経済はそれまでの高度成長期から一転して低成長時代に流れを変えました。
オイルショックは組合員企業にも深刻な影響を与え、団地進出を断念する企業も続出しましたが、柏井健一初代理事長の卓越したリーダーシップのもと、当時の組合役員・関係者の不退転の決意と努力により無事流通センター建設は成し遂げられ、1977年には第一期進出企業14社の建物が完成し、操業が開始されたのであります。
創立50周年を迎え、新たな50年を目指そうとする今、奇しくも日本経済は再び今までの延長線上でははかり知れない激動期を迎えつつあります。世界的なインフレに加え急激な円安進行による原材料や物価上昇、人口減少や働き方改革による人手不足・最低賃金の上昇、加えてSDGsやDX化など新しい社会への対応等々、我々を取り巻く環境は一層難しいものとなってきています。
これからの新しい50年を迎えるにあたり、協同組合の基本理念である「相互扶助の精神」に立ち返り、同じ団地で働くもの同士が結束し、新しい流通の歴史を切り開くべく精進を重ねていく所存でございます。
阪神総合卸商業団地協同組合
所在地 |
〒651-1431 西宮市山口町阪神流通センター 1丁目31 |
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組合名 | 阪神総合卸商業団地協同組合 |
理事長 |
村角 伸一 (株式会社ヒメプラ 代表取締役会長) |
電話 / FAX | 電話:078-903-0306 / FAX:078-903-0448 |
設立 |
兵庫県が「流通業務市街地の整備に関する法律」に基づく「流通業務団地」として阪神流通センターを造成 1973年(昭和48年)3月16日組合設立 |
組合員数 | 56名 |
組合事業 |
高速道路共同利用事業(ETCカードの共同精算など) 共同駐車場、環境整備事業、教育情報事業など |
組合員資格 | 組合地区内に事業所を有し、卸売業を行う事業者 |
阪神流通センター
設立の経緯 | 兵庫県が都市への流通業務施設の過度の集中によって引き起こされる都市 内流通機能の低下や交通渋滞を解決するために内陸型流通団地として「阪神流通センター」の建設を計画、1971年(昭和46年)「流通業務市街地の整備に関する法律」に基づく造成事業として認可、1978年(昭和53年)に造成完了、「阪神流通センター1丁目~3丁目」に町名を決定した。 | |
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地区 | 流通業務地区(団地) | |
都市計画法第8条第1項第13号に定められた地域地区のひとつ。 都市における流通機能の向上と道路交通の円滑化を図るため、都市計画に定められた地区 | →流通業務地区による制限|西宮市ホームページ(外部リンク) | |
組織 | 流通業務地区内の3つの団地組合「阪神総合卸商業団地協同組合」「阪神流通 センター運輸事業協同組合」「阪神団地倉庫事業協同組合」にて「阪神流通セ ンター協同組合連合会」を組成、流通センター全体の環境維持に取り組んで います。 「阪神流通センター町内会」はセンター内事業所が構成員となり、人にやさしい流通センターづくりの主役として福利厚生事業などの活動を担っています。また阪神淡路大震災を契機にセンター企業による「自主防災会」を発足、センター内の防災活動に取り組んでいます。 |
50年のあゆみ
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1969
- 県が阪神流通センタープロジェクトチームを設置
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1970
- 阪神流通センター建設基本計画完成
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1971
- 阪神流通センター都市計画決定
- 阪神団地倉庫事業(協)創立
- 1975年阪神流通センター運輸事業(協)創立
- 県によるセンターの用地買収が完了
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1973
- 創立総会開催
- 阪神総合卸商業団地(協)創立
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1976
- 組合道路完成
- 初年度進出組合員14社の建物建設工事開始
- 阪神卸団地振興㈱発足
- 阪神流通センター協同組合連合会設立
- 1978
- 協連会館が竣工
- 流通センター合同完成式
- モニュメント「エウロペの像」完成
- 阪神流通業務団地造成事業完了公告
- 新町名「阪神流通センター1~3丁目」決定
1982- 10周年記念欧州流通事情研修視察旅行実施
- 安倍通産大臣一行が団地視察
- 第1回流通センター体育祭実施
- 操業開始企業累計55社
1983- 組合創立10周年記念式典挙行
- 創立10周年記念誌「無限の発展」発刊
- 中国自動車道が全面開通
- 阪神流通センター第1回運動会開催
1986- 拡張用地取得
- 連合会創立10周年記念祝賀会開催
- 公共下水道開通
- 排水処理場閉鎖
- 連合会創立10周年記念誌「道を拓いて」発刊
1988- 西宮市が団地全域に照明灯工事実施
- 最後の拡張用地取得
- 創立15周年記念祝賀会開催
- 共同駐車場整備工事が完了
- 卸団地全面完成(全社進出完了)
1992- 共同駐車場を有料、契約制に移行
- 中日本卸商業団地厚生年金基金設立
- 阪神流通センターが全面完成(最終の企業進出完了)
- 阪神卸団地振興㈱が倍額増資
- 売店拡張改装
1993- 創立20周年記念講演会・祝賀会
- 創立20周年記念誌「続、無限の発展」発刊
- 中小企業事業団理事長より優良組合表彰
- 20週年海外研修旅行 ニュージーランド・オーストラリア
1995- 阪神淡路大震災・組合員の被害甚大
- 組合神戸本部事務所を西宮センター事務所へ移転
- 全組合員への震災見舞金を支給
- 兵庫県とセンター業務区域問題の初協議
1997- 流通センター自主防災会結成
2003- 創立30周年記念式典・祝賀会開催
2008- 青年部大連視察研修
2011- 東日本大震災
- 組合より義援金拠出
- 青年部ジャカルタ等視察研修
2013- 40周年記念講演会開催
- 40週年海外研修旅行 スイス
- 団地制度創設50周年記念式典で経済産業大臣表彰
2020- 兵庫県下で新型コロナウイルス緊急事態宣言
- 流通センターより西宮市にマスクを寄贈、感謝状受領
2023- 創立50周年記念式典・祝賀会開催
2024- 創立50周年記念誌発行
- 50週年海外研修旅行 ハワイ
組合・連合会・流通センターの主な共同事業
創立以来、集団化並びに高度化事業の推進を活動のコアとして、組合員の流通近代化の達成や企業活動に役立つ多くの事業を行っています。
高速道路事業 平成17年度より日本道路公団「大口・多頻度割引制度」(ETCコーポレートカード)に基づく事業として、高速道路事業を実施。直接割引額は全額利用組合員に還元 共同駐車場事業 4ヶ所の組合所有地を平成4年度から有料駐車場として事業化 厚生年金基金 福利厚生事業の一環として「全国卸商業団地企業年金基金」 に加入 共同警備保障事業 センター進出企業すべてをカバーする警備保障制度で、業務は株式会社セプレ24に委託 合同定期健康診断 センター従業員を対象に、公益財団法人兵庫県予防医学協会と提携して協連会館で年2回の健康診断を実施 流通センター案内図
エウロぺの像
協連会館の東側の小公園には、兵庫県朝来市出身の彫刻家淀井敏夫氏が制作した記念碑「エウロぺの像」が建てられています。 牡牛に姿を変えたゼウスの神がフェニキアの王女エウロペを誘い、その背に乗せて海を渡りクレタ島に上陸、その地からヨーロッパの新しい国と文明が栄えたことをテーマに採り入れています。 像は今まさに、海に出ようとして立ち上がった牡牛と、牡牛の背の上のエウロペの姿を表現し、「新しい土地の未来に無限の発展の可能性」を表現しています。 台座にはめ込まれた黒御影石の銘板には「無限の発展」の文字が刻まれいますが、これは坂井元兵庫県知事の筆によるもので、この像は阪神流通センターが永遠に繁栄することを願って設置されたシンボルであり、センターの歴史を見守ってくれています。